治療方法
CO2レーザー
手順としてはまず局所麻酔をします。小さく、隆起していなければ麻酔しなくても冷却のみで痛みはコントロールできる場合が多いです。レーザー照射を行うと治療部位が蒸散(上皮が飛び散る)されます。焼けカスを濡れたガーゼで拭います。これを繰り返します。治療部位は真皮のごく浅い部分欠損となります。しかし母斑細胞が深くまであった場合は真皮の深くまでレーザー照射しなくてはならず、その場合は術後に萎縮性瘢痕のリスクが高くなります。最後に閉鎖療法を行い湿潤環境を作ります。7〜10日で治療部位の上皮化が起こり治癒します。
術後閉鎖療法による湿潤環境
レーザー照射後は真皮の部分欠損が起こっているので、もし閉鎖療法による湿潤環境を作らず乾燥させた場合は、部分欠損した真皮の上に痂皮が形成され、新しい表皮はその下にできます。つまり真皮の欠損が深くなります。一方で閉鎖療法を行うと湿潤した真皮の上に新しい表皮が形成されるため真皮の欠損は最低限になります。